ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名
昨日は東京都の中学校で働いていた時の同僚、Kazさんが世話人をしている”東京高校生平和ゼミナール”による「ヒバクシャ国際署名」の応援に原宿へ行ってきた。原宿駅に着いて驚いたのは皇室専用のホームが改修中だったことだ。以前来た時も工事してたかな?と考えを巡らせながら表参道口を降りた。15時開始と聞いていたので14時40分ころ原宿に着いた。Kazさんに連絡するとすぐに落ち合うことができた。

「ヒバクシャ国際署名」と検索してくれればHPが出てくる。正式名称は「ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名」である。目指すのは速やかな核兵器の廃絶を願い、核兵器を禁止し廃絶する条約を全ての国に求めることだ。2016年4月より活動がスタート。2020年までに世界中で数億の署名を集めることを目標としていて、署名は国際連合に提出される。もちろん私も署名済みだ。HPへ行くと著名人の方も署名したよ!という情報が流れており、坂本龍一さん、瀬戸内寂聴さん、東ちづるさん、いとうせいこうさん、さらには原子爆弾を日本に落としたアメリカ合衆国33代大統領トルーマンの孫クリフトン・ダニエルさんなどの名前が確認できた。
15時より神宮橋でスタート
15時になったので、署名をお願いする活動がスタートした。幅の広い神宮橋の中央付近に生徒たちが出て、世話人の大人とともに署名をお願いする。私やKazさんは橋の端っこで横断幕やノボリを持ちながら、何の活動をしているのか説明していた。Kazさんは、腹の底から野太い声をしっかりと出していた。流暢な英語で行き交う多くの観光客へ協力を求めていた。私は相変わらずの甲高い声で「核兵器廃絶に向けた国際署名を行っております、ご協力宜しくお願いいたします」「核兵器のない21世紀を皆さんで作っていきましょう」「no nuke world please,please signature」と声をあげていた。署名をお願いするとともに、”署名は英語でsignature”だと認識できた。何とも有意義な活動だ。

ありがとうごじました!
昨日は今までの月よりは人通りが少なかったとKazさんは言っていたが、それでも一時間の活動で141筆の署名が集まった。署名してくれた人ありがとうございました。署名の8割くらいは海外の方だったと感じた。「日本人は多くの人が署名済みなんですか?」とKazさんに聞いたがそうではないらしい。毎月、海外の人が多く署名してくれるそうだ。日本国政府が核兵器禁止条約に署名・批准しないように、国民の多くも核兵器はあったほうが良いと思っているのだろうか。リトルボーイとファットマンを忘れてしまったのだろうか。
以前友人に「何で署名してくれないんだろう」と尋ねると「署名活動している団体は怪しいんだよ」と言っていた。少なからずどのような署名活動にもこのような認識があるのは事実だろう。「ヒバクシャ国際署名」のHPに参加団体の一覧が載っているので怪しいかどうかはそちらで確認していただきたい。賛同してくれる方で、署名がまだの方は是非お願いいたします。HPからも署名できます。
声が世界を動かした
署名活動を終えた私たちは、高井戸地域区民センターへ移動して「声が世界を動かした」という武蔵大学社会実践プロジェクトが製作した映像作品を見た。

ゴミ焼却炉の煙突らしいが格好良い
始まりは「日本原水爆被害者団体協議会」(以降・日本被団協)に関することからだった。日本被団協は1956年に結成され、その後1991年には47都道府県日本全国に被害者団体が結成された。しかし高齢化による役員不足などにより、現在は山形県・滋賀県・奈良県に関連する組織はなくなってしまった。当事者がこれから先、益々減少していくだろう。一刻も早い核兵器の廃絶を求めるだけだ。
昨日の映像作品で強く印象に残っている場面がある。被爆者たちが日本政府に対し、様々な支援をしてほしいと訴えていると政府は「戦争の被害は全ての国民が等しく受忍すること」と言ってのけたのだ。多くの国民が戦争の被害を受けた。国内唯一の地上戦となった沖縄県の被害も甚大だった。
長い年月を経て原子爆弾被害者に対する保障などを定めた「原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律」(1994年)が制定された。これにより従前の被爆者に関する法律は廃棄された。
戦争被害者に序列をつけることなど到底出来ないだろう。被害者はそれぞれがそれぞれの悲しみや憎しみ、怒りを抱いているのは当然だ。だからといって被爆者の方たちが政府の今までの対応に納得するとは到底思えない。
だからこそ、戦争は二度と起こしてはいけない。とても長い年月、国や社会の偏見と闘い続けることになるのだから。
コメント
さんはんさん、昨日は応援に駆けつけてくださり、本当にありがとうございました!さんはんさんの大きな声に、随分と勇気づけられ、励まされました。きっと中学生、高校生たちも、同じ気持ちだったと思います。
自分は初めて署名活動を行ったとき、声を出すのがとても恥ずかしかったものですが、さんはんさんは本当によい度胸をお持ちですね。高校生たちも、さんはんさんのような先生でしたら、すぐに心を開くと思います。
そう頻繁にはご参加できないかと思いますが、ぜひまたお時間のあるとき、高校生たちに元気を与えに来てくだされば、自分としても嬉しいです。ギターを練習している子も何人かいるので、教えてあげてください。
Kazさんいつも色々教えてくれたり、お誘いしてくれてありがとうございます。
毎回とても勉強になるし、詩を書き始めたころの気持ちに戻ることができます。
男は度胸、女は愛嬌などと一昔前は言ったものですが、
その頃の慣習でしょうか何でしょうか。
基本的に余り物怖じしない性格ではありますね。
育ってきた環境に感謝なのかな?わからんです。
Kazさんの良い声こそ青空に響き渡り、多くの人の足を止めたことと思います。
そうですね…毎回参加は出来ないですがまた伺いますね。
ギター好きな生徒も居るのですね。
ならば今度は音楽の話でもたくさんしましょう。
私はボブ・ディラン関係以外はあまり詳しくないですが☆