不忍池

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学校へ行く途中の
乗り換えのホームで
いつもかわる事のない
バカどもが笑顔でやってくる
朝っぱらから僕らは
何を思ったのだろう
女っけのないままで
白鳥のボートを漕いだ

今から始まるレースで
負けたチームの奴らは
皆の人数分の
ジュースを買ってきやがれと
そう言われて始まる
眠気マナコをこすりながら
その時僕らは何よりも
夢中でペダルを漕いだ

大人になりたくて
遠くへ行きたくて
ペダルを漕ぐたび少しずつ
成長していくような
このままで居たくて
別れが寂しくて
ペダルを漕ぐたび少しずつ
さよならが近づいた

退屈な授業の時
途中で抜け出して
弁当屋へ続く道を
全力で走り抜けた
いつもの裏の公園で
何をするわけでもなく
ただプカプカと
タバコをふかしていた

大人になりたくて
遠くへ行きたくて
タバコを吸うたび少しずつ
成長していくような
このままで居たくて
別れが寂しくて
タバコを吸うたび少しずつ
さよならが近づいた

大人になりたくて
遠くへ行きたくて
ペダルを漕ぐたび少しずつ
成長していくような
このままで居たくて
別れが寂しくて
ペダルを漕ぐたび少しずつ
さよならが近づいた

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