サニブラウンの言う通り
東京五輪まで一年を切っている。なのに、日本陸連が突然意味わからない要求を選手たちに突き付けた。なんと男子400mリレー種目のために個人種目でのエントリーを制限させようと言うのだ。サニブラウン選手は100m走と200m走にエントリーしたいのだが、この案を受け入れると200m走へは出場しないことになるだろう。
国のメダルのために個人競技を捨てろと言うのだろうか。あれ?東京五輪は「アスリートファースト」とか言ってなかったっけ。ま、口だけだよね。猛暑の東京なのに「五輪期間中の東京はパフォーマンスを発揮しやすい気候」と堂々と嘘をついていたもんね。その結果、急遽マラソンは北海道開催になるなど、コント顔負けのドタバタ劇を見せてくれたもんな。東京五輪関係者は今後「アスリートファースト」使用禁止ね。
大体このやり口が気に入らない。直前だぜ?もう開催まで一年を切っている。この要求は私的にはあり得ないと思っている。あり得ないけど、せめて意向を伝えるなら東京五輪開催決定から半年以内くらいに通達しろや。選手たちは一所懸命、毎日苦しい練習や食事制限、様々な誘惑に打ち克ち、怠けたくなる気持ちと戦って過ごしてきたんだぞ。
右界隈らの人が批判している中国や韓国、北朝鮮などの国々がスポーツに向き合う姿勢と何が違うのだろうか。スポーツでの活躍を国威発揚のために使用する気満々じゃないですか!陸上に詳しい人らの意見を見ていると、「陸上は個人がメインでリレーはおまけだよ」と言っていた。サニブラウン選手も同じようこと言っていたけど、そうなのかね。
ボルトの声を聴け
以前ウサイン・ボルト選手が、桐生選手と対談した時のスクショを載せておこう。
ボルトは言っている。「自分のために走れ、その結果が国のためになれば良い」と。今回の陸連による種目制限の提案は国によるエゴだろう。自国開催で少しでも多く良い色のメダルが欲しいのだろうね。この姿勢は果たして五輪に向き合う姿勢として正しいのだろうか。
対して、サニブラウン選手の主張は、「100m走200m走と走ったほうがモチベーションもあがり、リレーに対して好影響だ」先ほどの陸連を国家のエゴと呼ぶならこちらはアスリートのエゴだろう。私が支持するのは断然アスリートのエゴだ。彼らは己の人生をかけて戦っているのだ。個人記録の更新に向け、日々走り続けてきたのだ。陸連幹部のために競技しているわけではないぞ。勘違いしてもらっては困る。
直前になって、「エントリーする種目制限します」宣言は考えられない。選手たちのことを何だと思っているのだ?陸連のお偉方の道具でも何でもないぞ。選手あってこその陸連だということを、二度と忘れないように。どのような決定になっても、メディアはサニブラウン選手を叩くなよな。私はサニブラウン選手を応援しています。
ジミヘン
最後に永遠のヒーロー、ジミ・ヘンドリックスの言葉を掲載する。
I’m loving a motherland. But if you tell to love a motherland, I’m unreserved and go out from a motherland.
俺は祖国を愛している。だけど「祖国を愛せ」と言われたら、俺は遠慮なく祖国を出ていく。
コメント
アスリートファーストという言葉が空々しく響きますね。オリンピックは、欲望が肥大化したお偉方の浅ましい虚栄心のためでなく、自己実現の夢が綺羅星のように輝く場であって欲しいです。ボルト、ジミヘンを引用するさんはんさんの、感性溢れる主張に自分は賛同します。メリークリスマスです☆
Kazsang
コメントありがとうございます。
最近の日本の様々な指導者の言葉は、
空しく虚空を彷徨っていますね。
全て上っ面にしか聞こえません。
自己実現の夢が綺羅星のように輝く…
なんて素敵な言葉なんでしょうか。
そうあってほしいです。
ジミヘン…フォーエバーですね!
メリー・ジェーンとともに、
メリー☆クリスマス つのだ☆ひろ