テルちゃんの講演会
昨夜は”草の実アカデミー”の「渡辺てる子講演会」を聞きに文京区まで行ってきた。会場は文京シビックセンター26階のスカイホールだ。18時10分開場、30分から開演だった。私は29分頃受付に到着し、資料代を払い案内されるまま中に入るとテルちゃんが目の前に居たので、「おお!テルちゃん!」と言いながら両手で握手を求めると握手してくれた。そのまま近くの席に座り、すぐに講演会がスタート。
テルちゃんと同年で誕生日が1日違いなのが榊原郁恵さん、1歳上が山口百恵さんだということから話は始まった。掴みはバッチリだった。
その後半生を語ってくれた。シングルマザーとして、家族からも友人知人からも心無い言葉を幾度となく浴びせられたこと。中々正社員として勤めることができなかったこと。学生運動中に感じた葛藤など様々なことを話してくれた。
話を聞いていて、人は自分が落ち着ける、安心できる「居場所」がとても大切なんだなと改めて実感した。
他にもれいわ新選組から打診があった時のことを詳細に話してくれた。元々知人がれいわ新選組のボランティアをしていたそうで、その人から電話がかかってきたと言っていた。最初はボランティアに誘われていると思って「頑張るよ」と返事をしていたそうだが、気が付くと山本太郎さんと話していてあれよあれよと立候補へ。
立候補時の記者会見の裏話なども聞けてとても楽しかった。私は今回初めて参加したのだが毎月第3土曜日に”草の実アカデミー”の集いが開かれているそうだ。気になった方は調べてみてほしい。
怒羅権
今日は比較的涼しかったのでまろさんと川崎大師へ行ってきた。小一時間散歩をして帰宅。14時からのザ・ノンフィクション何やるかな~と番組欄を見たら「怒羅権」の文字!おぉ…中国残留孤児たちにより、東京都江戸川区で結成されたグループだ。”怒羅権”で”ドラゴン”と読む。いわゆる”半グレ”のはしりとしてあまりにも有名な「怒羅権」。創設期のメンバー汪楠(わんなん)さんが今日の主人公だった。
中国残留孤児とは日中・太平洋戦争で日本が敗戦した時に、中国国内に取り残された日本人・その子孫のことだ。その後日本へ帰ってくるが、中国で産まれた汪楠さんたちは日本語がわからず、同級生からいじめられ社会からも排除されあらゆる相手に敵対心を抱いていたという。汪楠さんは日本へ来た時に中国籍を失い、その後何度も刑務所に入るうちに無国籍の人となってしまった。なので就労することができない。今は刑務所の囚人へ本を届けるボランティア「ほんにかえるプロジェクト」を続けているという。
私は中国残留孤児は満洲帝国の遺児だと考えている。満洲からいの一番に引き上げたのは関東軍や満鉄関係者だ。彼らは満蒙開拓移民の多くを見殺しにし、我先にと帰ってきた。いつの時代も悲しい思いをするのは我々庶民だ。
汪楠さんは「自分が危害を加えた被害者は自分をいじめた加害者ではなかった」とどこか悲しそうな顔をして語っていた。長い服役を経たからと言って、汪楠さんが行ったことは消えることはない。だが、彼が歩んできた人生の背景を考えずにはいられなかった。居場所の大切さを昨日・今日と猛烈に感じている。
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