季節によって感じる温度や
肌にまとわりつくジメジメ感は
色々な姿で私たちに会いに来る
夏は日陰を求め歩いていた人も
冬が近づくと日向を求め
なるべく太陽の下を歩きたくなるものだ
都心では高層ビルが立ち並び
いつの間にやら空がとても狭くなった
と同時に巨大な影が地上を覆うようになった
宇宙エレベーターが完成したら影は如何ほどか
よくわからない妄想をしながら太陽光を浴びる
体温が自然と上昇していく様子を胸に記憶する
日向を求め歩き続けよう
いつまでも寒いのは嫌だから
ビルの隙間は一瞬で通り過ぎ
紅葉を逆さに見上げてその場に座り込む
全速力で追いかけてきた細身のバンビ
日向ぼっこへ行く途中みたい
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