悲運すぎるカーソン・ウェンツ

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悲しすぎるぞウェンツよ…

100周年のNFL

100周年シーズンを迎えたNFLもいよいよ佳境に突入。ワイルドカードプレイオフが終了し、残すは目前に迫ったディビジョナル・プレイオフカンファレンス・チャンピオンシップのみ。それが終わると、いよいよスーパーボウルだ。NFLとはナショナル・フットボール・リーグの略称である。日本ではアメリカンフットボールとして知られるスポーツの、アメリカプロリーグである。

いつ頃からBS1での放送を録画して見るようになったか思い出すと、デンバーブロンコスジョン・エルウェイが悲願のスーパーボウルリングを獲得した1997年シーズンからと判明した。かれこれ20年以上見てきた。見始めたころはNHKBS1でマンデーナイトフットボールゲーム(月曜日の夜に唯一行われるその週の注目カード・全米放送)を含む3試合の録画放送が行われていた。

高校ではアメリカンフットボール部に所属し、平日は練習をした後、家に帰って録画した試合を見ていた。到底真似できるようなプレーではないが頭の中でイメージをして、練習中になりきってプレーしていた。私が一番好きな選手はプライムタイムことディオン・サンダースだった。その頃は引退間近の選手だったが、一瞬の煌めきは失っておらず、インターセプトからのリターンタッチダウンなどを見せてくれた。

当時、ディック・ヴァーミール率いるアトランタファルコンズのRBジャマール・アンダーソンがTD後に披露する「ダーティバードダンス」を練習の合間に先輩たちと踊っていたことを思い出す。ごっこ遊びの延長線上である。男はいつまでも変わらない。実際の「ダーティバードダンス」はこちら。

重量級RB
ジャマール・アンダーソン

プレイオフにとことん縁のない男

アメフトには怪我がつきものとはよく言ったもので、私も高校時代の三分の一は右手小指の骨を折っているか、右足を骨折しているか、右足首の神経を断裂していた「無事之名馬」という言葉が嫌というほど身に染みた三年間だった。

NFL選手も、当然怪我をしてしまうものだが、フィラデルフィア・イーグルスのQBカーソン・ウェンツほど怪我に泣かされ続けている男もいないのではないだろうか。彼は2016年ドラフト1巡指名でノースダコタ州立大学からイーグルスへ入団。1年目の2016年シーズン7勝9敗と勝ち越せなかったが全試合に先発出場2年目の2017シーズンはドラフト1巡の期待に応える活躍をレギュラーシーズン中に見せるも、シーズン終盤に左膝前十字靭帯断裂で離脱。チームは控えQBのニック・フォールズに後を託す。プレイオフに進んだイーグルスはフォールズの勢いが衰えず、見事な司令塔ぶりを発揮してまさかのスーパーボウル初制覇を成し遂げる。

とはいえ、チームのエースはカーソン・ウェンツ2018シーズンの3試合目から復帰したウェンツはその後も先発QBを任されるがシーズン終盤に腰の骨折で離脱。チームは何とかプレイオフに進むがディビジョナル・プレイオフで敗れた。それでもチームの顔はやはりウェンツ。2017シーズン見事なリリーフで、チームをスーパーボウル初制覇へ導いたフォールズをいよいよ放出して迎えた2019シーズン。苦しみながらもイーグルスはプレイオフへ進出。ついにウェンツは、初めてプレイオフゲームへの出場がかなった。そして迎えたシアトルシーホークスとのワイルドカードプレイオフ。開始早々にウェンツはシーホークスDEジェイデビオン・クロウニーから後頭部へ強烈なヒットをくらいそのまま地面に頭を打ち付けた。

リーグはこのプレーを
調査中
クロウニーは罰金が科されるかも

後ろからメットオンは中々ダーティなプレーである。リーグはこのプレーを調査中でクロウニーへは罰金が科される可能性も。ウェンツは脳震盪の疑いがあり、その後のプレーはかなわず僅か8プレーで退場となってしまった。後を託されたのはジャーニーマン40歳ジョシュ・マカウン。後半追い上げたものの、17vs9で敗戦となった。勝つにしても負けるにしても、最後まで出場したかっただろうなウェンツよ。イーグルスとしても不本意だろう。

それにしても、カーソン・ウェンツとはつくづくプレイオフに縁がない男だ。このまま、大舞台で輝くことなく色褪せてしまうのか

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