人の心を持たぬ鬼が運営する保育園

これまでの復習

保育士の待遇が悪く人が集まらない。結果閉園となる。幾度となく見てきた光景だ。少子化が加速中なのに待機児童問題が起こるなど、ちょっとわけわからないことになっている保育園問題。以前色々調べ書いた記事が「月額904万6千円の事業費はどこへ消えるのか」である。

時間がない方のため、上記の内容を要約する。

横浜市の認可保育所「寺谷にこにこ保育園」が閉園した。その理由は園長や職員11名が一斉に大量離職したから。待遇が悪いから皆辞めた。しかし、横浜市の認可保育所には毎月904万6千円近くの交付金が支払われている。条件によってはそれ以上の援助もある。例えば家賃の一部負担など。大量離職を招いた「寺谷にこにこ保育園」は認可保育所なので毎月交付金が支払われていたはずなのだ。

保育園の経営者が暴利をむさぼり懐にしまい込んでいるのか、交付金が足りないのかどっちなんだろうと考えていた。答えはずっとわからないままだった。

交付金賃金向上に使われず

今日驚きのニュースを見た。見た瞬間に、以前自分で書いた上記小見出しのことが頭に浮かんだ。本当に酷い話だ。なんだよこれ。見たニュースは次の通り。

保育士の賃金を増やすための交付金が適切に使われたかどうか、会計検査院が平成28年度と29年度分について、全国の保育施設から6,000か所余りを抽出して調べた。すると延べ660の施設で計7億1,900万円余りが実際は賃金の上乗せに使われていないか使われていない可能性が高いことがわかった。

証拠が完全にあるわけではないから濁しているのかな。真っ当に施設を運営している人は、とてもとても迷惑だろうな。約1割にあたる経営者は鬼か悪魔か。保育士の待遇改善が叫ばれていることは当然知っていただろう。それなのに、交付金をポッケにしまっちゃうのかな。賃金上乗せに使われていない理由を多くの保育施設は「失念していた」と回答したんだってさ。ありゃりゃ。たちの悪い政治家かな？何でもかんでも忘れたって言えばすむと思うんじゃないよ。

失念したはあり得ない

失念したはアリエールのか。いや、あり得ない。なぜなら交付金を貰うためには、施設側が自分で申請しなければならないからだ。何も知らずに勝手にお金が増えていたなら失念もアリエールけど、自ら申請して交付して貰ったお金を忘れちゃう？それはもう、第一線から退けよ。

こんなことができてしまう経営者は、子どもたちすら金儲けの道具にしか見えていないだろう。悪徳経営者に子どもを預けていると親が知ったら何を思うのか。保育士を大切にしない施設は遅かれ早かれ淘汰されるだろう。そして、何らかの事情により突然の閉園となった時、泣くのはいつだってちびっ子だと言うことを忘れるな。

全員採用

省庁や役場、民間で氷河期世代を対象とした募集が多く展開される見込みだ。そこで私から提案だ。労働基準監督署と会計検査院への応募者を全員採用してくれ。圧倒的マンパワーで全国にあるブラック企業や交付金泥棒施設を徹底的に炙り出すのだ。交付金泥棒施設は保育施設以外にもたくさんありそうだ。ブラック企業に言いたいことがある氷河期はたくさんいるだろう。きっと人は集まるぞ。これくらい思い切ったことやらないと、何も変わらないぞ。

今回の保育施設への交付金調査。無作為に選ばれた6,000か所中660か所で交付金を保育士の賃金向上に充てていなかった。つまり、約10分の1の施設で不正が行われていた。この数字は多いのかな？それとも少ないかな？

忘年会

今日明日は超年の瀬忘年会なり。浴びてくるなりよ。