悲しい人間

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怪獣より恐ろしいのが人間…

平然とやってのける職業差別

4月8日に、愛媛県新居浜市の小学校長が、運送業に従事している人が家族に居る生徒に対し「自宅待機を要請」していたことが判明し、「職業差別につながりかねない」などとして、撤回した。問題が明るみになっていなかったら、撤回しなかったかなと思ってしまう。

「職業差別につながりかねない」 って、その命令を出した時点で差別だろうが。これが原因で生徒が虐められたら、校長はどうするのか

この校長は二度と運送業のお世話にならないように。手紙とか、知人への贈り物も毎回自分の足で届けに行けよな。こんな人が校長なんて信じられないよ。

このようなことが明るみになるたびに、徹底抗議の声を上げ続けなければ日本はもう変わることができないかな。この前テレビをザッピングしていた時に、とても驚くCMを見てそう思ってしまった。

CMまで流さないとわからない馬鹿

教育の敗北なのだろう。新型コロナウイルス感染者や、最前線で対応にあたる人々への誹謗・中傷が止まらないようだ。いよいよ政府がテレビで広報CMを流し始めた。内容は、「感染者や医療従事者、その家族などに対し不当な差別や偏見は止めよう」と言った、人権への配慮などを呼びかけるもの。

こんなことは、各家庭で保護者が子どもにしっかり言えないとダメだろう。残念ながら、大人が平然と差別をする社会だから、CMまで流すことになったのだろう。

情けない。何が先進国だ。あらゆる意味で衰退国になってしまった。

日本看護倫理学会からの声明

日本看護倫理学会はWEB上に「新型コロナウイルスと闘う医療従事者に敬意を」と題した声明を発表した。そこには実際に受けた、様々な誹謗中傷が書かれている。以下、声明から抜粋して記載する。

【一部の職員から陽性反応が出た医療機関において起きたこと】

  • 職員の子どもに対するいじめ、保育園への出入り禁止
  • 職員や患者のタクシー乗車拒否
  • 職員に対する引っ越し業者からのキャンセル

【訪問看護ステーションで起きたこと】

  • 職員全員が陰性であるという証明が無いかぎり、身体に触れてほしくない、訪問をしてほしくないと、訪問看護を拒否される。
  • 社名の入った車の前で、「お前は看護師か、なぜ看護師が外を歩いている。お前のせいで感染が拡がる。迷惑だから外を歩くな」と見ず知らずの人に言われる。

医療従事者の人たちは、とても感染リスクが高い中で働いている。誰が重症化するのか、そのまま亡くなってしまうのかわからない現状で働くことは、とても胆力がいることでしょう。何故、最前線で頑張っている人たちに、心ない言葉を吐けるのか。そんな奴らは体調悪くなっても、病院行かずに神秘のパワーで治せば良いんじゃないかな。

首長が公表しちゃダメでしょう

大阪府の吉村府知事が、休業要請に応じないパチンコ店を公表した。すると、パチンコをうちたくてうちたくて仕方ない人たちが集まってしまい、営業店が大繁盛となりましたとさ「休業要請に応じてくれ!ムキー!!!」ってなったんだろうけど、強制力はないのだから府知事が店名晒し上げをしてはダメでしょう。

著名人の死を悲しむ人、田舎に感染を拡げた人を虐める人

岡江久美子さんがCOVID-19で亡くなった。ネット上は悲しみの声で溢れていた。そこに映る人々は、きっと皆綺麗なシルエットをしているのだろう。志村けんさんの時も同様だった。

他方、先にあげたように小さなコミュニティのボスは大切な生徒を傷つけ、医療従事者に対し、心無い言葉を投げる人も居る。

同じ人間なのだろうか。二つのことを同時にやってのける人が居たら、その人は何を考えているのだろう。

三重県では、新型コロナウイルスに感染した人の家に投石や落書きが相次ぎ、知事が記者会見で「そんなことするな」と言い出す始末。

何故、そんなことが出来てしまうのだろう。とても残念で、悲しい人間が居るんだね。

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