日暮れが始まりを教えてくれる
無菌状態では活動すら出来ない
解き放たれた肉体が上昇する
密林の奥に出かけよう
お前が来るのを待ち焦がれている
億の一の男は鈍光を放っている
脈絡のない話でその場を取り繕う
家系に囚われ泥沼に嵌まる
するどい匂いに誘われ浮上する
楽園とは程遠い場所に立っていた
目覚めた時から眠りにつく瞬間まで
忘れることは片時もなかった
ペドロ・カブラルとどこへ行こうか
奥地で泣いていた踊り子の
魅惑的な言葉に人は吸い寄せられる
オニオオハシの嘴で眠る
焦点の合わない眼で何を見ている
厳重に閉ざされていた扉が
観音開きでお前を待っている
一呼吸置いて男は奥へ足を踏み入れた
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