逃亡犯条例の完全撤廃は10月以降
香港で6月より継続的に行われてきた市民による大規模デモ。ついに香港政府トップの林鄭月娥行政長官より、「逃亡犯条例」改正案を完全撤廃する意向だと伝えられた。だが、これで喜ぶのはまだ早い。10月に立法会が再開してから改正案の撤廃が宣言されるとのこと、まだまだ予断を許さない。
後4つ要求は残っている
またAgnes Chowこと周庭さんのtweet情報によれば、香港市民には全部で5つの要求があると言う。彼女のtweetを添付しておく。
彼女のtweetに書いてあるが改めて記載する。
- 逃亡犯条例改正案の完全撤回
- 警察と政府の、市民運動を「暴動」とする見解の撤回
- デモ参加者の逮捕、起訴の中止
- 警察の暴力的制圧の責任追及と外部調査実施
- 林鄭月娥行政長官の辞任と民主的選挙の実施
これらの要求を受け入れてくれるまで、これからも戦い続けると宣言している。6月から始まったデモ。これまでの3か月間で8人が自殺、3人が警察の暴力により失明。2人がナイフを持つ親北京派により重傷、1,000人以上逮捕、100人以上が起訴されていると彼女は言う。怪我した人は数えきれないそうだ。
デモ隊鎮圧を名目に、武装した警察隊が市民に過剰な暴力を振るっている動画を、SNSなどを通じ見た方も多いだろう。あのような行為に対し、責任を追及し外部調査の実施をしろと主張している。周庭さんは逮捕されてもすぐに釈放されたが、まだまだ多くの仲間が拘束されているままだ。
余りにも遅きに失した今回の「逃亡犯条例」改正案の撤廃表明。亡くなってしまった方は、この世に帰ってくることはない。今後ともデモを継続するとのことだが、どうかこれ以上双方ともに怪我人を出さないよう解決への糸口を探してほしい。そんなに簡単ではないことはわかっているつもりだが、なんとか一刻も早い収束へ向け、中国政府も含めきちんと市民と向き合っていただきたい。
香港市民挺住!
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