空き缶になった僕

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一度離れてしまった心の音たちは
君を捜すことができなくて
道のど真ん中でさあ
叫ぼう僕はここに居るよと

砂漠の中で行きたかった所は
キャラバンが待つオアシスなどでなく
小高い丘の上を目指していたんだ
僕の明日を描くために

ふわふわと浮かぶ雲の上で
何を見ることができるだろう
未だ見果てぬ空の下で
僕は月をつくりだすだろう

僕があの日わからなかったものは
君の気持ちや言葉などでなく
僕自身の心に聞いてみたんだ
「よお、お前は今正直に生きてるかい?」

懐かしむための思い出だけが
つのり一冊の本にしてみたよ
まっさらなノートに敷き詰めたんだ
僕と君との思い出を

冬が来れば思い出すだろう
雪との思い出思い出すだろう
枯れ葉舞う季節になるころ
無邪気に笑い出すだろう

一度打ちのめされた心の音たちは
夢を見ることができなくて
空のど真ん中でさあ
叫ぼう君よ幸せになれ

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